篠笛(しのぶえ)は、日本の伝統的な竹製の横笛です。
見た目はとてもシンプルですが、その構造には繊細な音作りの工夫が詰まっています。
この記事では、篠笛の基本的な構造や各部の役割、種類の違いなどをわかりやすく解説します。
構造を理解することで、音の出し方や演奏の楽しみ方も深まりますよ。
篠笛の本体は、主に**篠竹(しのだけ)**という細くしなやかな竹で作られます。軽くて丈夫、音の響きも良いため、古くから用いられてきました。
現代では割れにくい合成樹脂やプラスチック製もあり、初心者用として人気です。
篠笛を口にあてて吹く部分で、音を生み出す最も重要なポイントです。
形状は斜めにカットされており、息を当てる角度や強さによって音色が変わります。
この歌口の工夫が、篠笛の「素朴で味わい深い音」を生み出す鍵となります。
篠笛には7つまたは6つの指穴があります。
ドレミ調の篠笛や唄用の篠笛は7穴、古典調は6穴が主流です。
指の押さえ方ひとつで細かな表現も可能になります。
全体の筒部分を「管(くだ)」と呼びます。
中は空洞になっており、息を吹き込むことで管内の空気が振動し音が鳴る仕組みです。
管の長さ・内径・厚みなどによって音の高さや響きが変わるため、調子(調律)も異なります。
篠笛の一部には黒や赤の糸が巻かれていることがあります。
これは「巻き糸」と呼ばれ、竹の割れ防止(補強)やデザインのアクセントとして使われています。
篠笛には「◯本調子(ほんちょうし)」という呼び方があります。これは**音の高さ(キー)**を表しています。
六本調子(B♭)
七本調子(B)
八本調子(C)
演奏する曲や合奏する楽器に合わせて、使う笛を選ぶのが一般的です。
笛のつくりを理解しておくと、音の出し方や指使いにも意識が向き、より繊細な演奏ができるようになります。
特に歌口の角度・息の入れ方・指穴のふさぎ方は、構造を知ってこそ上達につながります。
また、自分に合った調子の笛を選ぶ際にも、基本構造を知っていると安心です。
篠笛は見た目がシンプルながら、音の仕組みはとても奥深い楽器です。
素材や構造に触れながら演奏することで、ただ吹くだけでなく、音と向き合う楽しさが広がります。
はじめての方も、まずは一息ふき込んで、竹の音色に耳を傾けてみてください。
篠笛に少しでも興味を持たれた方は、ぜひ教室でのレッスンを体験してみませんか?
当教室では、音の出し方・指の動かし方からやさしく丁寧に指導いたします。
楽譜が読めない方や、楽器が初めての方も大歓迎です。
童謡や民謡、ポップスなど、馴染みのある曲から楽しく始められます。
深い呼吸を使った演奏は、健康やリラクゼーションにもつながります。
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